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マイホームの購入費用のために住宅ローンを組む予定の人は、ぜひつなぎ融資についても知っておきましょう。
つなぎ融資を受けずにマイホーム購入を決断すると、とんでもないことになるかもしれません。
目次
住宅ローンにおけるつなぎ融資とは、マイホーム引き渡し以前に支払いが発生した際に、一時的に建て替えるための融資制度（ローン）です。
一般的に、住宅ローン開始（金融機関からマイホームの購入費用を借りて施工業者等に支払う）となるのは、マイホームの建築が完了し引き渡しとなった時です。
しかし、マイホームの引き渡し前に多額の資金が必要になるケースも少なくありません。
そんな時に利用するのがつなぎ融資です。
住宅ローン開始までのつなぎとして利用するため「つなぎ融資」と呼ばれています。
マイホームの引き渡しまでに発生する支払いを、自己資金だけで支払い切れない時に必要となります。
つなぎ融資が必要となるシーンは主に2つです。
1つは土地を購入する時。
土地の上にマイホームを建てるには、先に土地を購入して所有地としなければなりません。
そのためマイホームの引き渡し前に支払うことになります。
2つめはハウスメーカーや施工業者に対する手付金・中間金・最終金等の支払いです。
マイホーム建築の支払い方法は各業者によって決められており、住宅ローンの実行前に複数回支払うこともあるのです。
これらの費用を自己資金で支払い切れるなら、つなぎ融資は不要です。
しかし自己資金のみで負担し切れない場合は、無理をせずにつなぎ融資を利用しましょう。
具体的につなぎ融資を利用した場合の流れを紹介いたします。
下記はつなぎ融資で新しく土地を購入した場合の流れです。
相続等で土地をすでにお持ちなら、2と3の工程は発生しません。
1.住宅ローン実行まで（マイホーム引き渡しまで）に、いつ・いくらのつなぎ融資が必要か確認しましょう。
契約するハウスメーカーや施工業者に尋ねればすぐに教えてくれます。
2.マイホームを建てたい土地が見つかったら、建築プランを詰めて契約します。その後、住宅ローンと同時につなぎ融資の申し込みも行いましょう。
3.住宅ローンとつなぎ融資の承認がおりたら土地の売買契約を締結します。つなぎ融資の一部を土地の購入費用に充てます。
4.マイホーム建築の手付金や中間金等をつなぎ融資から支払います。
5.マイホームが完成し引き渡しとなれば、住宅ローンが開始されます。住宅ローンの一部でつなぎ融資を一括返済し、住宅ローン1本に統一します。
つなぎ融資は住宅ローンとは別物です。
そのため利用の際は下記のようなポイントに注意しましょう。
つなぎ融資は短期ローンのため、住宅ローンに比べて金利が少し割高になる傾向があります。
3％前後となることが多いようですが、金額や期間によって変動するため契約前に確認しておきましょう。
つなぎ融資は住宅ローン控除の対象外です。
そのため、つなぎ融資で多額の資金を借りても、住宅ローン控除で得をすることはありません。
住宅ローン控除が適用されるのは「住宅ローン」のみです。
つなぎ融資は住宅ローンとセットで利用するものですので、住宅ローンの審査に通過できなければ、つなぎ融資も利用できません。
住宅ローンにおけるつなぎ融資とは、住宅ローン開始までに多額の資金が必要になった際の一時的な融資制度です。
つなぎ融資は住宅ローンより金利が高いため、利用せずに済むならそれに越したことはありません。
それでも必要となった場合は、注意点を踏まえた上で上手に利用してください。
