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ZEH(ゼッチ)より高性能!最大140万円お得になるLCCM住宅整備推進事業とは

「LCCM住宅っていうのを聞いたけど、エコな家ってこと?」

「ZEH住宅と何が違うの?」

LCCM住宅とは、ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅のことで、ZEH住宅よりもさらに脱炭素を実現した住宅のことです。

LCCM住宅を建てると、最大140万円の補助が受けられます。

今回はLCCM住宅と補助金が受け取れるLCCM住宅整備推進事業について解説いたします。

 

LCCM住宅整備推進事業とは

LCCM住宅整備推進事業とは、LCCM住宅の整備に対して補助を行う事業のことです。

平たく言えば「LCCM住宅を建てた人に補助金を出す制度」。

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅の脱炭素化を推進することを目的として、昨年に続き今年2023年も実施されることとなりました。

 

LCCM住宅とは

LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅とは、脱炭素を実現した環境に配慮した住宅のことです。

住んでいる間だけでなく、建築時や廃棄時においてもCO2排出量を極力抑えます。

 

ZEH(ゼッチ)住宅との違い

ZEH住宅とLCCM住宅との違いは、脱炭素要件です。

ZEH住宅の場合は運用時(人が住んでいる間)のエネルギー収支が0以下になることが求められます。

対してLCCM住宅の場合は、運用時だけでなく、マイホームの建築時と廃棄時(将来取り壊す時)まで含めたエネルギー収支0以下が求められます。

つまりZEH住宅よりもさらにCO2を削減した住宅のことなのです。

 

最大140万円!LCCM住宅整備推進事業の補助金制度

LCCM住宅整備推進事業では、LCCMの戸建て住宅建築に対して最大140万円の補助を行っています。

その補助金制度を確認しましょう。

 

補助額と補助率

以下の費用の合計額の1/2かつ最大140万円

 

  1. 設計費
  2. 建設工費等における補助対象工事の掛かり増し費用

 

掛かり増し費用とは、通常の工事費用とLCCM住宅の工事費用の差額のことです。

 

補助要件

おおまかな要件は以下の3点です。

強化外皮基準(ZEH水準の断熱性能)を満たすもの

再生可能エネルギーを除き、一次エネルギー消費量が現行の省エネ基準値から25%削減されているもの

ライフサイクルCO2の評価結果が0以下となるもの

このほかにも細々とした脱炭素要件が設定されています。詳細はハウスメーカー等の担当者にご相談ください。

 

申請スケジュール

5/19現在、発表されている2023年(令和5年)のスケジュールは以下のとおりです。

第1回申請受付:4/17-9/29

第2回申請受付:10月中旬-翌年1月中旬

 

申請するには

補助金の申請は住宅供給事業者(ハウスメーカーや工務店等)が実施します。

マイホームの購入者が行うのは、LCCM住宅に対応している業者を探し「LCCM住宅を建てたい」と希望を伝えることです。

LCCM住宅は要件が厳しいことから、対応している業者はそれほど多くありません。

ですから業者探しが最も大切なポイントと言えるでしょう。

 

マイホームをLCCM住宅にするメリット

エネルギー効率が非常に高いマイホームが手に入ります。

電気代の値上げが確定となった今、自家発電・自家消費できることは大きなメリットとなるでしょう。

また四季を問わず、快適で豊かな暮らしが現実のものとなります。

蒸し暑さや底冷え等でストレスを感じることもなくなるのです。

また電気の供給が止まっても生活を維持できるため、地震等の災害が多い日本において大切な家族を守ることにもつながります。

家族全員の豊かな日常と安全が手に入ることこそが、LCCM住宅のメリットと言えるでしょう。

 

マイホームをLCCM住宅にするデメリット

高性能の建材や機器を取り入れるため、建築費用が増額します。

補助金を利用したとしても少なくない費用が発生するでしょう。

また間取りやデザインが制限される恐れがあります。

エネルギー効率の良い間取りにするために、希望した配置が実現できないかもしれません。

 

まとめ

LCCM住宅整備推進事業とは、LCCM住宅を建てる際に最大140万円を補助してくれる制度です。

LCCM住宅にするにはZEHよりも厳しい要件をクリアする必要があります。

しかし逆に言えばZEH住宅よりも脱炭素を可能にした、人と環境に優しいマイホームということです。

マイホームをLCCM住宅にして補助金を受け取りつつ、高性能の家を実現させてみませんか?

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