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平屋は2階建てや3階建てに比べてメンテナンス費用が安いと言われています。
「同じ家なのに、どうしてメンテナンス費用に差が出るの?」
このような疑問をお持ちの方のために、平屋のメンテナンス事情についてまとめました。
コストが抑えられる最大の理由は「高さがないため」です。
目次
メンテナンスで多額の費用がかかるのは、主に外壁や屋根です。
外壁や屋根は日光や雨風にさらされ続けるため非常に劣化しやすい部分。
どれほど高性能な材質であっても、定期的なメンテナンスは欠かせません。
屋根のメンテナンスを行う場合、2階建てや3階建てですと足場を組んで作業員の安全を確保する必要があります。
ところが高さのない平屋なら足場を組む必要がなく、結果として足場代約20万円が節約できるのです。1回なら20万円、5回なら100万円ものコストダウンが叶います。
体重の重い人は膝に負担がかかりやすいと言われていますよね。
家も同様で、縦に重量があればそれだけ下部に負担がかかるのです。
つまり、重量のない平屋なら、メンテナンスの頻度を抑えられるということ。
同じ品質の資材で建築しても、平屋の方が圧倒的に「傷みにくい家」になるのです。
2階建てや3階建てにすると、エアコンやトイレといった設備も当然増えます。
電化製品や内装も年月と共に傷みますのでメンテナンスが必要です。
その点コンパクトな平屋なら設備数が少ないため、メンテナンスにかかる費用も抑えられます。
浮いたお金で最新式・高性能の設備に入れ替えることもできるでしょう。
外壁塗装にかかる費用は、選ぶ塗料と面積によって変動します。
安い塗料なら1,000円/㎡程度ですが、耐久年数が5〜10年程度しか保たないのが難点です。
一方、高性能の塗料なら5,000円/㎡以上しますが、耐久年数が長く20年以上メンテナンス不要なものも存在します。
30坪の平屋の場合、外壁118㎡として
安い塗料:1,000円/㎡×118=118,000円
高い塗料:5,000円/㎡×118=590,000円
金額にかなりの開きがありますので、メンテナンスにかけられる資金をしっかり計算した上で選択しましょう。
設備にも寿命があります。大切に使っていてもいつか壊れてしまいますので、メンテナンスは必須なのです。
まずトイレや洗面所等の修理代が1万円〜5万円程度。
トイレを買い換えるなら約30万円、エアコンが約40万円、給湯器が約15万円です。
使用頻度にもよりますが、どの設備もおよそ10年で寿命を迎えます。つまり10年ごとに買い替えなければなりません。
設備系のメンテナンスは想像以上にお金がかかることもありますので、事前に積み立てておきましょう。
長持ちする高品質の資材を使うことで、メンテナンス頻度を抑える方法です。
品質が高いため快適に生活しやすいという利点もあります。
メンテナンスが必要になったら、一気に実施してしまいましょう。
たとえば外壁塗装と屋根修理を同時に行えば、2回に分けるよりも少し安くなります。
設備も一気に買い替えることで値引きしてもらえるかもしれません。
小さな修理は業者に依頼せず、自分でDIYしても良いでしょう。
ただし手に負えないと感じたら必ず業者に連絡してください。
危険を伴う作業もプロに任せることをおすすめします。
2階建てよりメンテナンス費用が安く済むのは、平屋に高さがないためです。
本記事で紹介しましたように、2階建てに比べてトータルコストが100万円以上抑えられます。
マイホームは建てて終わりではありません。メンテナンスを含めたトータルコストも見据えて資金計画を立ててください。