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住宅ローンは一種の借金ですから、できれば早く完済したいものですよね。将来は繰り上げ返済を実施する予定の人もおられるでしょう。
そこで今回は、住宅ローンの契約前に知っておきたい繰り上げ返済と、その手数料についてまとめました。
繰り上げ返済を上手に利用して、住宅ローンの早期完済を目指しましょう。
目次
住宅ローンの繰り上げ返済とは、住宅ローンの一部または全部を一気に返済する方法です。
繰り上げ返済を行うと残債が減るだけでなく、本来支払うはずだった利息が減額される効果ももたらします。
繰り上げ返済には期間短縮型と返済額軽減型の2種類があります。
繰り上げ返済したぶん、住宅ローンの返済期間が短縮されるものです。
たとえば残債1000万円、毎月10万円の返済なら、完済まで100ヶ月かかります。
ここで100万円を繰り上げ返済した場合、完済までの期間が90ヶ月に短縮されるのです。
利息軽減効果も高いため、資金に余裕ができたタイミングで実施したい繰り上げ返済方式です。
繰り上げ返済したぶん、住宅ローンの返済額が減額されるものです。
上記と同様に残債1000万円、毎月10万円の返済を考えてみましょう。
ここで100万円を繰り上げ返済した場合、毎月の返済額が9万円に減額されるものです。
毎月の返済額が減額されるので、将来の定期的な返済が継続できるか不安な人におすすめの返済方式です。
繰り上げ返済手数料は、一部を繰り上げるか全額を繰り上げるかで2種類に分けられます。
なぜなら繰り上げ返済を実施することで、住宅ローンを契約した金融機関に入るはずだった利息が減少するためです。
住宅ローンの残債の一部を繰り上げ返済する際にかかる手数料です。
手数料はほとんどの金融機関で無料に設定されていますが、最大3万円程度かかることも。
一般的に、ネット銀行と呼ばれる、店舗を持たない金融機関は無料の傾向が高く、店舗を持っているメガバンクほど手数料が高額になる傾向にあります。
ただしメガバンクであっても、インターネット上で手続きを行えば無料のケースも多いので、パソコン等の使用ができる人はチャレンジしてください。
住宅ローンの残債全てを一括返済する際にかかる手数料です。
一部のネット銀行を除き、2〜5万円程度の手数料がかかります。
金融機関に入るはずだった利息がごっそり減ってしまうため、その補填として手数料が設定されていると考えて良いでしょう。
繰り上げ返済手数料は最大5万円程度かかってしまいます。
ここでは、手数料を抑えるためのポイントを紹介いたします。
一部繰り上げ返済をインターネット上で手続きする場合に、手数料が無料となる金融機関がほとんどです。
すでに住宅ローンを契約する金融機関が決まっているのなら、繰り上げ返済の際にはインターネットで手続きを実施しましょう。
銀行保証とは、住宅ローンの返済ができなくなった場合に一時的に肩代わりしてくれる制度です。
銀行保証に加入していると、繰り上げ返済の際に事務手数料がかかる場合があります。1回あたり1万円程度が請求されますので、決して安くはありません。
団体信用生命保険であれば繰り上げ返済を実施しても事務手数料はかかりませんので、心配な人は団体信用生命保険に加入するようにしましょう。
なお逆に返戻金が発生する銀行保証もあるようです。
住宅ローンの契約に銀行保証を条件とする金融機関も存在します。
契約前には銀行保証が必須なのか、繰り上げ返済時には手数料が発生するのか確認しましょう。
住宅ローンの繰り上げ返済手数料は、一部返済か全額返済かで大きく異なります。
1回あたり数万円がかかる可能性もあるため、住宅ローンの契約前に調査しておくべきでしょう。
無理のない繰り上げ返済を実施して、お得にマイホームを手に入れてくださいね。