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年末調整で住宅ローン控除を受ける流れ

「年末調整で住宅ローン控除を受けるって大変そう」

「一体何をやればいいのか分からない…」

人生で何度も住宅ローンを組むことはありませんから、住宅ローン控除の受け方をきちんと把握している方は稀なものです。

そこで今回は、年末調整で住宅ローン控除を受ける流れや必要書類等をまとめました。

年末調整の前に確認して、必要書類等を事前に準備しておきましょう。

 

住宅ローン2年目以降は年末調整が必要

住宅ローンを組んだ年は確定申告を行いましたよね。

2年目以降は、年末調整で住宅ローン控除を受けることになります。

「1度、確定申告をしたら後は自動じゃないの?」と思うかもしれませんが、今後は毎年、年末調整で住宅ローン控除の申告をしなければなりません。

もし住宅ローン控除の申告をしなかった場合、その年は住宅ローン控除が受けられませんのでご注意ください。

 

年末調整で住宅ローン控除を受ける流れ

年末調整は確定申告ほど難しくはありません。

書類を揃えて必要箇所に記入し、期限までに提出するだけです。

なお令和4年11月現在では電子データでの申告も可能ですが、今回は一般的な「書面」での提出方法をお伝えします。

 

1.必要書類を準備する

住宅ローン控除を受けるための必要書類は以下の2点です。

 

1.住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書

住宅ローンを申し込んだ金融機関から送付されてくる書類です。

住宅ローンを組んだ人の氏名や年末時点での住宅ローン残高等が記載されています。この書類を元に住宅ローン控除額が決定しますので、紛失しないように必ず取っておきましょう。

もし紛失した場合は、金融機関に再発行を依頼してください。再発行には数週間かかることもあるようですから、できるだけ早く動き出しましょう。

 

2.給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書 兼(特定増改築等)住宅借入金等特別控除計算明細書

住宅ローン控除を受けた1年目の確定申告の後、税務署から送付されてくる書類です。

本年分の用紙に必要事項を記入し、年末調整書類と一緒に勤務先に提出します。書類が見当たらない場合は、お近くの税務署で交付申請を行いましょう。

 

2.申告書に情報を記入する

「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」を見ながら「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書 兼(特定増改築等)住宅借入金等特別控除計算明細書」に記入します。

氏名や勤務先、住所等を記入した後、下段に数字を書き入れましょう。

マイホーム購入の際に土地と建物両方を購入した方は、C行に記入してください。

上から順に書き込み、最終的に一番下の「住宅借入金等特別控除額」に記載できたら完成です。

 

具体的な記入例は、国税庁サイト「年末調整で(特定増改築等)住宅借入金等特別控除の適用を受ける方へ」をご確認ください。

 

3.勤務先に書類を提出する

「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」と、書き込んだ「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書 兼(特定増改築等)住宅借入金等特別控除計算明細書」の両方を、確定申告の他の書類と共に提出します。

年末調整の担当者は記載された数値から住宅ローン控除額を計算しますので、提出前に必ず見直しをしましょう。

 

まとめ

住宅ローン控除は自動で受けられるものではなく、毎年年末調整での申告が不可欠です。

住宅ローン控除は、年末残高の0.7%の税金が差し引かれるとてもお得な制度。仮に年末残高が1,000万円なら、7万円もの税金が安くなります。

上記で紹介したとおり年末調整の仕方はそれほど難しくはありませんから、思い切って取り組んでみてください。想像よりも早く終わるはずです。

優遇制度を上手に使って、浮いたお金でマイホームの内装等を充実させてくださいね。

 

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