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光熱費ゼロ?ZEH(ゼッチ)住宅とは

「最近流行のZEH住宅って何?」

「ZEH住宅にしたら光熱費がゼロ円で済むの?」

今回はこのような疑問にお答えします。

結論から申しますと、ZEH住宅にしても光熱費はゼロ円になりません。

しかしこれまでよりも光熱費をグッと抑えられます。

 

ZEH住宅=光熱費ゼロではない

残念ながら、マイホームをZEH住宅にしても、光熱費はゼロ円にはなりません。

ZEH住宅の要点の1つに「エネルギー消費量収支ゼロを目標にする」とありますが、あくまで目標であり「絶対にエネルギー収支ゼロ」ではないのです。

ただし現行の技術を総動員してエネルギー効率を最大化する仕組みを取り入れた住宅ですので、エネルギー消費量はグッと抑えられます。

すなわち光熱費も格段に下がるのです。

社会情勢の変化から、電力会社各社は規制料金の値上げを予定しています。

今後光熱費が高くなることは間違いありませんので、エネルギー効率の良いZEH住宅を建てて少しでも光熱費を抑制しましょう。

 

ZEH住宅とは

ZEH住宅とは、政府が定めた基準をクリアした住宅のことです。

その基準とは「断熱性能」「省エネ性能」「創エネ性能」の3つ。

 

<ZEH住宅の基準>

断熱性能:UA値(室内からどれだけ熱が逃げるかを示す数値)0.4~0.6以下

省エネ性能:一次消費エネルギーを20%以上削減

創エネ性能:創出するエネルギー>消費エネルギー

 

上記の基準をクリアすればZEH住宅と認められます。

 

省エネ&創エネを実現した家

上記のとおり、ZEH住宅とは省エネと創エネを実現した家のことです。

省エネ家電でエネルギー消費を抑え、太陽光発電システム等でエネルギーを創出します。

省エネ&創エネは光熱費削減だけでなく、災害時にも非常に頼りになります。

家そのものでエネルギーを生み出せるので、電気やガスの供給が止まっても不便なく暮らせるのです。

 

光熱費が安くなる

ZEH住宅ではエネルギー消費量を抑え、エネルギーを作り出します。

そのため購入するエネルギー(具体的には電気やガス)が少なくなり、結果として光熱費がグッと下がります。

エネルギーの使い方やZEH性能にもよりますが、年間光熱費約19万円→約5万円まで下がった例もあるほど。

光熱費が嵩んでいるご家庭ほど、お早めにZEH住宅への住み替えをご検討ください。

 

補助金でお得に

2023年4月現在、経済産業省、国土交通省、環境省の3省が連携したZEH住宅補助金制度が利用できます。

補助金額は導入するシステムやZEH性能等で増減しますが、55万円〜140万円(マイホームを新たに建てる場合)です。

また上記とは別に、各自治体でも独自の補助金制度が充実しています。

たとえば宇都宮市では「家庭向け脱炭素化普及促進補助金」を展開しています。

 

<宇都宮市家庭向け脱炭素化普及促進補助金>

  1. 太陽光発電システム:1万円/kW
  2. 定置型蓄電池:2万円/kWh
  3. エネファーム:2万円
  4. ZEH住宅:20万円
  5. 給電性能を備えたEV:20万円

1と4は同時申請不可ですが、その他は重複して受け取れます。

 

なお補助金が受け取れるのは申請から数ヶ月後です。

補助金の入金まで日数がかかるため、建築費は一旦全額を施工主が支払わなければなりません。

 

建築コストがかかる

性能の良い建材や家電を導入したマイホームにするのですから、当然建築コストがかかります。

マイホームにかけられる資金が多くないご家庭には負担になる可能性も考えられます。

しかし補助金を活用することでお得に高性能な家が手に入りますし、長い目で見れば光熱費削減によりプラスになるでしょう。

 

まとめ

ZEH住宅を建てたとしても、残念ながら光熱費はゼロ円にはならないでしょう。

しかし大幅は光熱費削減が実現できることから、10年住み続ければ元が取れるとまで言われています。

もちろん間取りや使用頻度、選択する家電やシステム等によってバラツキはあるものの、ZEH住宅にして光熱費が今夜増加することはほぼありません。

今後値上がりが予想される光熱費を少しでも抑制する手段として、ZEH住宅を選択してはいかがでしょうか?

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