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多くの金融機関で住宅ローンが打ち出されていますが、あまりにも種類が豊富で決めきれませんよね。
そこで今回は、住宅ローンの決め方や選び方のポイントをご紹介します。
大切なことは「余裕をもって返済できる住宅ローンを選ぶこと」です。
目次
住宅ローンを決める手順は大きく4段階です。
それぞれ詳しくご説明します。
1.借りる金額を決める
まずは借りる金額を決めましょう。
理想のマイホームの値段と、頭金や親族からの援助、生前贈与など購入に利用できる金額を書き出してください。
足りない部分が住宅ローンで借入しなければならない金額です。
「住宅ローンを借りられる上限金額の計算方法・年収別比較表付き」の記事でおおよその借入上限額を掴みます。
この時点で
「マイホーム購入額>住宅ローン借入上限額」
であれば、他の支払い方法を増やすか購入するマイホームを見直しましょう。
住宅ローンを組めばマイホームが購入できることが分かったら、月々の返済可能額を算出しましょう。
一般的には年収の25%と言われていますが、まだ収入が少ないなら、さらに低く見積もるべきです。
たとえば、年収300万円の人の手取りは約240万円と言われています。
月収では20万円。
ここから年収の25%を返済に充てるとするなら、月額約6万円が住宅ローンに消えていきます。
手元に残るお金は月額14万円です。
もし専業主婦の奥様と小さなお子さんがいるなら、日々の生活が圧迫されてしまうかもしれません。
家計を考えて、住宅ローン返済が続いても余裕のある生活が送れる程度の返済可能額を計算してください。
月々の返済可能額から、年間返済額と借りる住宅ローンの金額を計算しましょう。
ご家庭によっては先に計算した借入上限額より低い金額になるかもしれません。
どこの部分を調整するかはご家族でよく話し合って決めてください。
2.借入期間を決める
借入金額の次は借入期間を決めましょう。
一般的に、借入期間が長いと月当たりの返済額が減りますが、返済総額は増えます。
借入期間が短いと月当たりの返済額が増えますが、返済総額は減ります。
完済年齢とは住宅ローンを完済する年齢のことで、ほとんどの金融機関で「80歳未満」と定められています。
たとえば今30歳なら、最長50年かけて住宅ローンを返済できることになりますね。
完済年齢が80歳未満であったとしても、退職するまでに完済できないプランを立てるのは危険です。
仮に定年退職後も再雇用や再就職して働き続ける予定だとしても、現役期時代よりはるかに収入が落ちるはずです。
少なくとも定年退職までに住宅ローンの大半を返し終えられるように期間を設定しましょう。
若いうちは健康でも、加齢に伴い体にガタがくるものです。
働けなくなったり医療費が増えたりすることも念頭に置いておきましょう。
3.金利タイプを決める
住宅ローンの金利は大きく「固定金利」と「変動金利」の2パターンに分けられます。
他に「固定期間選択金利」も存在しますが、まずは上記2つについて知っておきましょう。
金利が固定されているので、住宅ローンを借りた直後から完済まで金利が一切変わりません。
ですから返済額の管理がしやすい金利タイプです。
ただし変動金利に比べて高めに設定されていることが多いのがデメリットです。
少し金利が高くても、毎月の返済額を一定に保ちたい人におすすめです。
金融情勢によって定期的に金利が見直されます。
固定金利より安く設定されているケースが多く、金利の見直しで安くなれば返済額も減ります。
反対に、金利が上がれば返済額も増えてしまうので、毎月の住宅ローンの返済額が上下します。
毎月の返済額が変動したとしても、少しでも返済総額を減らしたい人におすすめです。
4.立てた返済プランが可能な住宅ローンを探す
最後に、これまで立てた返済プランが実現可能な住宅ローンを個別に探します。
それでも住宅ローンの選別に迷ったら、最終的には金利が最も安いタイプを選びましょう。
たかだか1%の差異でも何十年の完済期間になれば大金になります。
住宅ローンを選ぶ際には「どの金融機関で契約するか」よりも「家族の生活を圧迫せずに返済できるか」という視点を持ちましょう。
マイホームは家族と暖かな思い出を増やす場所ですから、マイホームを手に入れるために生活が窮屈になるのは本末転倒です。
ご家族が幸せになれる住宅ローンを十分ご検討ください。