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住宅ローンを借りられる上限金額の計算方法・年収別比較表付き

マイホームを建てる時、ほとんどの人は住宅ローンを組みますよね。

金融機関からお金を借りて少しずつ返済するわけですが、住宅ローンは誰でもいくらでも借りられるわけではありません。

つまり自分がいくら借りられるか分からないままでは、マイホームにかけられる予算が決められないのです。

そこで今回は住宅ローンをいくらまで借りられるのか、計算方法や借入可能額の概算をご紹介します。

頭金が少ない、または頭金0円でマイホーム購入を検討しているなら、ぜひこの記事を読んで住宅ローンの借入上限額を計算してください。

 

住宅ローンの借入可能額の計算方法

住宅ローンは主に「年収・返済負担率・完済年齢」の3つの要素から借入可能額の上限が決められます。

この3点を意識しながら住宅ローンの借入額を計算してみましょう。

 

1.年間返済額を計算する

まず年収と返済負担率から、年間返済額を計算します。

返済負担率とは、年収に占める住宅ローン返済額の割合を示します。

返済負担率は金融機関や年収によって変わりますが、およそ20〜40%程度です。

 

たとえば年収500万円の人が返済負担率25%で返済する場合、

500万円×25%=125万円

年間返済額は125万円になります。

 

ところで返済負担率を上げれば借りられる住宅ローンも増えますが、それだけ日々の生活を圧迫することになります。

そのため一般的に、返済負担率は25%以下にすることが望ましいとされています。

 

2.借入可能上限額を計算する

年間返済額が分かったら、完済するまでの年数をかけましょう。

 

たとえば年間返済額125万円で30歳から65歳まで住宅ローンを返済する場合、

125万円×(65歳-30歳)=4,375万円

 

ただしこの金額はあくまで「返済できる金額」であって借入できる金額ではありません。

返済額には金融機関に支払う利息も含まれるからです。

従って上記の場合、借入できる金額はおよそ4,000万円程度となります。

 

なお多くの金融機関では「完済年齢は80歳まで」と決められています。

不動産収入などが安定して見込めるなら80歳まで借入しても安全でしょうが、一般の会社員でしたら自社の定年退職前までに完済できるように完済年齢を設定しましょう。

 

年収別住宅ローン借入可能額の比較

それでは実際にどれくらい借りられるのかを年収別に比較してみましょう。

ただし現実的に借入できる金額は、金融機関や年収、他の借入金額などによっても左右されます。

あくまでもモデルプランとしてお考えください。

 

モデルプラン:全期間固定金利1%・35年返済・返済負担率25%・頭金なし・繰上げ返済なし

 

300万円

借入可能額:約2,000万円

毎月の返済額:約6万円

400万円

借入可能額:約2,800万円

毎月の返済額:約8万円

500万円

借入可能額:約3,500万円

毎月の返済額:約10万円

600万円

借入可能額:約4,000万円

毎月の返済額:約12万円

 

実際に借り入れる金額は返済できる範囲で

住宅ローンの借入上限額の計算方法をご紹介しましたが、実際に住宅ローンを契約する際には「上限ギリギリ」ではなく「返済しても余裕を持って生活できる範囲」に留めることが重要です。

今後は子どもの進学や車の買い替え、親の介護など普段の生活以上にお金がかかる場面が多くなるでしょう。

そんな時に住宅ローンが家計を圧迫しすぎないように「借りられる金額」よりも「家計に合った金額」を計算してください。

万が一、途中で住宅ローンの支払いができなくなると、マイホームを手放す選択を迫られるかもしれません。

 

まとめ

住宅ローンの上限額は年収や完済年齢などによって決まります。

住宅ローンを利用してマイホームを購入されるなら、購入する家を決める前に自分が一体どれだけ借りられるかを試算しましょう。

もし借入上限額よりもマイホームの値段が高いようでしたら、頭金を貯める・親に援助してもらう・専門スタッフに相談するなどの対応策をご検討ください。

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