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住宅ローン控除の確定申告の仕方

「確定申告で住宅ローン控除を受けたい」

「でも、確定申告って難しそう…」

そんなあなたのために、確定申告の仕方を分かりやすく解説いたします!

なお最近ではスマートフォンからでも簡単に確定申告ができるようになりました。

この記事を読んで正しく確定申告を行い、お得な住宅ローン控除をゲットしてください。

 

住宅ローン控除のための確定申告の仕方

1.該当する税務署を確認する

最初にすべきことは税務署の検索です。

確定申告をする税務署は地域ごとに異なりますので、申告書類を作成する前に、税務署を調べておきましょう。

該当の税務署を調べるには、国税庁サイトの専用ページが便利です。

郵便番号や住所から税務署を検索できますよ。

 

国税庁サイト

https://www.nta.go.jp/about/organization/access/chizu.htm

 

2.必要書類を準備する

確定申告に必要な書類を準備します。

最も時間がかかるステップと言っても過言ではありません。

抜け漏れがあると損をすることが多いので、確実に書類を集めましょう。

なお主な必要書類は以下のとおりです。

 

住宅ローンの残高証明書

通常はローンを組んだ金融機関から郵送されます。

土地・建物の登記簿謄本

法務局または不動産会社から入手できます。

売買契約書または建築請負契約書

法務局または不動産会社から入手できます。

マイナンバーカードまたはマイナンバーが記されている住民票の写し

役所等で発行できます。

源泉徴収票

勤務先の年末調整完了後にもらえます。

 

この他、ふるさと納税を行った場合は寄附金の受領書が、医療費が高額になった場合は医療費通知または医療費控除の明細書が必要です。

マイナンバーカードの発行には1ヶ月ほどかかる自治体もあるので、お持ちでなければ早いうちに手続きを始めましょう。

 

3.確定申告書を作成する

書類を見ながら確定申告書を作成します。

確定申告書は税務署に備え付けてある「用紙」か、パソコン・スマホから作成できる「電子媒体」のどちらかを選択してください。

なおパソコンやスマホで確定申告を行う場合は、下記の国税庁確定申告書等作成コーナーを利用しましょう。

https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl

 

ここでは確定申告書等作成コーナーを利用する電子申請の手順を解説いたします。

 

Ⅰ.作成開始をクリック

確定申告書等作成コーナーの「作成開始」をクリックします。

 

Ⅱ.税務署への提出方法を選択する

税務署への提出方法は3種類です。

スマホまたはパソコンからのe-Tax、印刷して窓口に提出、から選びましょう。

 

Ⅲ.作成する申告書と年度を選択

昨年度の「所得税」を選択してください。

 

Ⅳ.生年月日等を入力

生年月日や申告内容について入力します。

間違えると後々の入力画面が異なってきますので、見直しをしてから「次へ進む」をクリックしてください。

 

Ⅴ.給与所得を入力

源泉徴収票の内容を転記します。

入力を間違えると誤った数値になってしまうのでご注意ください。

 

Ⅵ.住宅ローン控除について入力

「税額控除・その他の項目」の「住宅借入金等特別控除」の欄を探し「入力する」をクリックします。

手元の書類を見ながら内容を入力していきましょう。

書類から探し出すのは大変かもしれませんが、入力自体はさほど難しくありません。

3ページほど進むと最終行に「この控除を受ける際に利用する書類が必要ですか?」という質問が出てきますので「はい」を選択しておきましょう。

「はい」を選択すると、来年以降は税務署から書類が発送され、年末調整で住宅ローン控除が受けられるようになります。

「e-Taxによる交付を希望されますか?」には「いいえ」を選択するのがおすすめです。

データでの取り扱いを実施していない会社ですと年末調整がややこしくなります。無難に「書面での交付」を選びましょう。

そのまま画面に従って内容を入力します。入力項目は多いですが、頑張ってください。

最後に「入力内容の確認」という画面が出たら終わりです。

入力内容を確認して「次へ進む」をクリックしましょう。「税額控除・その他の項目」の画面に戻ります。

 

Ⅶ.計算結果を確認

「次へ進む」をクリックすると、「計算結果確認」の画面になりますので、還付金が発生することを確認して次へ進みます。

還付金の受け取る方法等を入力した後、マイナンバーを入力して完成です。

 

Ⅷ.選択した方法で税務署に提出

確定申告書の作成前に選択した方法で税務署に提出します。

住宅ローン控除の申請の場合、確定申告書の他に必要書類も送付しなければなりません。

確定申告書を用紙で提出する場合は、窓口に持参する時に一緒に手渡しましょう。

スマホで確定申告を提出するなら、別途郵送します。

パソコンからe-Taxで提出する場合は、必要書類をPDF化して添付することもできます。

必要書類が未提出だと住宅ローン控除が受けられませんので、必ず書類を揃えて提出しましょう。

 

還付金が振り込まれる

パソコンやスマホの場合は約3週間、用紙での提出なら約1ヶ月後に還付金が振り込まれます。

還付金を確認したら、住宅ローン控除1年目の確定申告は完了です!

 

おすすめの申告方法は「スマホで自宅申告」!

現在、税務署では感染症対策のためか、確定申告時には入場制限を設けていることが多いようです。

そのため必要書類を抱えて税務署に足を運んでも、確定申告ができないことも考えられます。

そこでおすすめなのが、スマホを使った確定申告です。

 

スマホにマイナポータルアプリをダウンロードすれば準備OK。

マイナポータルアプリを起動して2次元バーコードを読み取り、作成した申告書を提出します。

スマホ上で確定申告書を作成してそのまま送信も可能。

なおスマホの場合は源泉徴収票をカメラで撮影すると自動反映される機能も備わっているので非常に便利です。

初めての確定申告は簡単便利なスマホをおすすめします。

 

確定申告の基本知識

申告の期限

確定申告は毎年2月16日から3月15日まで。

なお還付申請については2月15日以前でも行えます。

住宅ローン控除を受けるほとんどの場合は還付金が発生する還付申請ですので、時間ができたなら2月16日を待たずに提出しても構いません。

マイナンバーカードや書類集めから早めに手をつけておきましょう。

なお令和4年分の確定申告に関しては、新型コロナウイルス感染症により期限までに申告できない場合は「災害による申告、納付等の期限延長申請書」を提出して承認を受けることで3月15日以降でも確定申告を受け付けてもらえることになりました。

 

申告場所

管轄の税務署窓口またはスマホやパソコンのe-Taxで申告できます。

どの方法でも還付金額は変わりませんので、やりやすい方法を選んでください。

なお住宅ローン控除を受ける場合は、確定申告書だけでなく必要書類の提出が必要です。

特にスマホで確定申告を提出した場合には添付書類の提出を忘れがちですのでご注意ください。

 

住宅ローン控除とは

住宅ローン控除とは、住宅ローンを組んで条件を満たすマイホームを建てた場合に受けられる控除のことです。

住宅ローンの年末残高に応じて税金が戻ってきます。

現在の利率は0.7%なので、借入金残高が1,000万円だった場合は最大7万円の還付金が受け取れる計算です。

なおローン残高が減るに従って控除額も減っていきます。控除額は年々減少していきますので、前年度より還付金が少なくなっていてもそれで正解です。

確定申告時には多くの書類が必要ですが、2年目以降は2〜3枚で済みますのでご安心ください。

 

まとめ

住宅ローン控除は非常にお得な制度ですから「難しそう…」「面倒くさい」と敬遠するのは本当にもったいないことです。

スマホを使った確定申告なら簡単ですので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

思ったよりも簡単で拍子抜けするかもしれません。

少しの手間で多額の還付金が手に入りますので、申告期限内に取り組んでくださいね。

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