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子どもがいるご家庭であれば、マイホーム新築にあたって情操教育に適したお庭にしたいものですよね。
そこで今回は、子どもが安全に楽しく遊べるお庭のための樹木をまとめました。
植樹で迷った際には、ぜひ参考にしてください。
目次
まず子どもが触ったり口に含んだりしても、比較的害のない樹木であることが大前提です。
その上で、子どもの感性を育てる美しい樹木が良いでしょう。
下記におすすめの樹木をご紹介します。
ウメやサクラ、シコンノボタン、ツツジなど色とりどりの花が咲く樹木が適しています。
ここではどんなお庭にもなじみやすいウメについてご紹介します。
サクラによく似た花をつける落葉小高木です。
早春になると花開き、かぐわしい香りで春を告げてくれます。
品種によって白色や薄紅色、ピンク色など様々な色の花をつけ、毎日の生活に彩りを添えるでしょう。
日当たりや湿気を好み大気汚染には弱いため、道路から離れた中庭などに植樹することが適しています。
日本人にとって非常に身近な樹木で、松や竹とともに縁起物とみなされています。
クヌギ、アンズ、ヘチマ、キウイ、ブルーベリーなどの実がなる樹木が適しています。
ここではドングリができるクヌギについてご紹介します。
カブトムシやクワガタなどの昆虫が集まる広葉樹です。
虫が寄ってきやすいので、自然に触れさせるなら最適な樹木と言えますね。
葉が落葉しにくいため他の樹木に比べて掃除が楽でもあります。
クヌギの名の由来は食之木という説があり、古来にはドングリを食料としていた名残だと言われています。
なお現在でも虫に食われていないドングリをアク抜きすれば、食料として利用できますよ。
子どもと一緒にドングリで工作をするのも素敵な思い出になりそうです。
モミジやカシワ、ヤツデ、ツワブキなど、色や形が特徴的な樹木が適しています。
ここではイロハモミジをご紹介します。
秋以外にも紅葉するイロハモミジは、落葉紅葉樹の小高木です。
低山に自生している姿も見られますが、日本的で美しいその姿から庭木としても大変重宝されています。
深い切れ込みの入った手指のような形と、紅葉による色の変化が子どもの好奇心を刺激します。
またイロハモミジは直射日光に強いので、植樹の際に日陰を意識する必要がありません。
お庭に白い砂利を敷き詰めると照り返しが気になるところですが、そんな中でもイロハモミジは元気に生育します。
上記では子どもにおすすめの樹木をご紹介しました。
ここでは反対に、子どもに危険性のある樹木をご紹介します。
ツバキ類はチャドクガという害のある虫がつきやすいので、小さなお子様がいるご家庭のお庭には適していません。
チャドクガは卵から成虫に至るまでの全期間を通じて微細な毒針を有しています。
この毒針を独針毛と呼び、触れると赤く腫れたりかゆみの症状が出たりします。
毒針毛は非常に細く、顕微鏡で拡大しないと見えないほどです。
そのため子どもが誤って触れてしまっても自分では気がつきにくいため、親に原因を伝えにくく事後判断に迷う可能性が考えられます。
カラタチ、サンショウ、ノイバラ、メギなどはトゲがあるので子どもが遊ぶには不適切です。
子どもの皮膚は薄く柔らかいので、植物の小さなトゲで少しひっかけただけでも炎症を起こしかねないためです。
トゲナシノイバラも絶対にトゲがない訳ではないのでおすすめできません。
「この植物にはトゲがあるのかな?」と心配でしたら、植樹を決める前に専門スタッフまでご相談ください。
キョウチクトウ、シキミ、エゴノキ、レンゲツツジ、スズランなどは庭木としてよく利用されますが毒性を持っています、
たとえばキョウチクトウは赤や白の可憐な花を咲かせますが、樹木全体に毒性を持っており、少しでも口に含むとキョウチクトウ中毒を起こします。
レンゲツツジにもやや毒性があり、子どもが口に含むなどするのは危険です。
中毒症状は嘔吐、下痢、けいれんなどが挙げられます。
子どもが安全に楽しく遊べるお庭に適した樹木と危険性のある樹木をご紹介しました。
マイホームは子どもにとって生活の大部分を占める大切な環境です。
お庭で遊んだ記憶が大人になった時に懐かしい思い出になるように、子どもにとって安全で遊びやすい樹木を選んでくださいね。