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交通量の多い場所にマイホームを建てるなら、車の排ガスによる空気汚染が心配になりますよね。
電気自動車が普及し出したとはいえ、まだまだガソリン車の方が圧倒的多数を占めています。
これから多くの時間を過ごすマイホームですから、新鮮な空気の中で生活したいもの。
「でも排ガスが心配…」
そこで今回は、排ガスに強い樹木とその配置についてまとめました。
天然の空気清浄機をお庭に備えて、毎日胸いっぱいにきれいな空気を吸い込みましょう。
目次
結論として、排ガスを完全に吸収する樹木や排ガスを好む樹木は存在しません。
どんな生物にも排ガスは有害なのです。
そんな中でも排ガスに強く汚染された空気の中でも比較的元気に生育するのは、葉が厚くて硬い常緑広葉樹です。
銀杏の実が有名なイチョウは落葉樹ではあるものの、比較的排ガスに強いことで知られています。
排ガスに強いため、大通りの街路樹にもよく見かける樹木です。
葉の形が面白いことや葉の色が変わること、また銀杏が採れることなどから庭木としても人気があります。
排ガス対策とお庭の見栄えの両方が備わっています。
初夏から夏にかけて白やピンクの鮮やかな花を咲かせます。
開花期間が長いので、目にも楽しめる樹木です。
大気汚染に強く、工業地帯や幹線道路沿いでもよく植栽されています。
比較的育てやすい樹木ではありますが、日当たりが悪いと花が咲きません。
また切り口から出る乳白色の液体には毒の成分が含まれていますので、剪定時には枝に触れないようご注意ください。
日本の固有種の一種で童謡にも採用されている樹木です。
排ガスだけでなく潮風にも強く、日陰でも生育しやすいのが特徴です。
桜月夜や七福神といった日本的な名称の品種が豊富に揃っており、どの花も見応えがあります。
有毒な虫であるチャドクガが好むため、近づく際には虫に触れないようご注意ください。
街路樹として丸く刈り込まれて設置されることが多い樹木です。
4月〜5月ごろにかけて紫色の花を咲かせます。
一般的に「ツツジ」と言うとオオムラサキツツジを指すことが多いようです。
大気汚染に強く剪定にも耐えるため、交通量の多い道路近辺でよく見かけられます。
サカキの代用として神事に用いられることもあるヒサカキも、排ガスに強い樹木です。
サカキよりもやや小ぶりではありますが、放っておくと4mを超えるほどに成長します。
庭木にする場合は刈り込んで低木とすることが多いようです。
春には小さな花をたくさん咲かせ、秋には黒い実が枝いっぱいになります。
ガスに例えられる独特の臭気を帯びているのも特徴です。
非常に丈夫で乾燥にも強く、育てやすいのでどなたにもおすすめできます。
排ガスをマイホームに寄せつけないためには、樹木を適切に配置することが大切です。
道路とマイホームの間に、塀のように配置しましょう。
低木だけだと上方から排ガスが侵入します。
逆に高木だけだと下方から侵入します。
ガスは空気中に混在するため、できる限り道路とマイホームを区切るように樹木を配置しましょう。
排ガスが排出されるマフラーの位置を重点的に樹木で覆いましょう。
低木がマフラーの位置にくるように意識してください。
もっとも排ガスが出やすい箇所をせき止めて、マイホームまで排ガスが届かないようにします。
排ガスに強い樹木といえども、葉の表面全体が汚染物質で覆われてしまうと光合成ができずに枯れてしまいます。
ですからすべての樹木に雨がかかるようにして、汚染物質が水とともに流れるようにしましょう。
たとえば植樹する高木の密度が高すぎると、低木には雨がかからないかもしれませんよね。
そうすると光合成ができない低木から枯れてしまうのです。
まんべんなく雨がかかれば水やりの手間も省けますし、ホースでいちいち汚染物質を洗い流す必要もなくなります。
排ガスは人体に多大な影響を与えますので、できるだけ排除したいものですよね。
今回ご紹介したような排ガスに強い樹木をお庭に植樹し、家族全員の健康を守りましょう。