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平屋で家庭用蓄電池はどこに置く?寿命や性能を左右する設置場所

太陽光発電で作った電気を貯められる家庭用蓄電池。

省エネや電気代節約を狙うならぜひ取り入れたい設備です。

ですが思いの外大きくて場所を取るのがネックですよね。

平屋のマイホームに家庭用蓄電池を配置するなら、どこが良いのでしょうか?

今回は家庭用蓄電池の置き場所について解説いたします。

 

家庭用蓄電池の設置場所は機種によって指定されている

まず知っておきたいのは、蓄電池の機種によって設置場所が指定されているということです。

屋内設置タイプ・屋外設置タイプ・屋内外兼用タイプの3種類があり、選択した蓄電池によって設置場所が分かれます。

なお屋内外兼用タイプがベストかというと、必ずしもそうとは言い切れません。

そもそも家庭用蓄電池は一度設置したら動かすことなどほとんどないでしょう。

ですから「兼用タイプ=良い」ということにはならないのです。

また蓄電容量の大きい機種は、ほぼ全てが屋外設置タイプです。

 

家庭用蓄電池の設置場所の基本条件

屋外・屋内を問わず、家庭用蓄電池の設置場所として下記の条件をクリアする必要があります。

家庭用蓄電池の設置条件をクリアしていない場合、故障を引き起こしたり性能が低下してしまったりする原因になります。

1.直射日光が当たらない(北側に配置が望ましい)

2.高温多湿にならない(水回りは避ける)

3.熱がこもらない(燃えやすいものを周囲に置かない・密閉された場所は避ける)

4.耐荷重に適している(屋内設置の場合は特に注意)

5.塩害・積雪地域以外

6.寒冷地域以外(装置が停止する可能性がある)

7.メンテナンスを行えるスペースがある

 

最近では塩害地域でも利用できる家庭用蓄電池が発表されています。

機種は限られますが、塩害地域という理由だけで設置を諦めるのは尚早かもしれません。

 

平屋の屋内に家庭用蓄電池を設置する条件と適切な場所

家庭用蓄電池を屋内に設置する場合に、注意すべきポイントは3点。耐荷重・熱・作動音です。

 

家庭用蓄電池は機種によって数十kgの重量があります。

年々軽量化されていますのであまり問題は起きませんが、念のため設置場所の床が耐えられるかどうかを確認しておきましょう。

次に熱です。熱がこもると誤作動や故障を引き起こし、ひどい場合は火災の原因にもなってしまいます。

南側の直射日光が当たる場所や水回り付近は避けましょう。

最後に、作動音に注意しましょう。家庭用蓄電池はわずかならが作動音を発します。ですから寝室への設置は最適とは言えません。

家庭用蓄電池を屋内設置する場合は、風通しが良く普段から直射日光が当たらない廊下や玄関、リビング付近がおすすめです。

 

屋外に家庭用蓄電池を設置する条件と適切な場所

家庭用蓄電池を屋外に設置する場合は、上記の条件をクリアした後に、設置スペースと作業スペースの確保、

高電圧線やトランス(変圧器)を避けるといった諸条件が追加されます。

屋外設置用の家庭用蓄電池はほぼ大型タイプですので、設置用のスペースを確保しなければなりません。作業スペースも同様です。

粉塵やホコリが多い場所では、事故防止のために高電圧線やトランス付近へは設置できません。

以上により、家庭用蓄電池を屋外に設置する場合は、ガレージの隅や塀の際がおすすめです。

屋外設置タイプは防水仕様ではありますが、結露を防ぐ理由から直接雨が当たらない場所が良いでしょう。

 

まとめ

平屋に家庭用蓄電池を設置する場合は、屋内なら廊下等、屋外ならガレージの隅等がおすすめです。

最近は小型化・軽量化が進み、家庭用蓄電池もずいぶん設置しやすくなりました。

しかしながら設置場所の制限はクリアしなければなりませんので、上記を参考にどこに置くのが適切かご家族とよく話し合ってください。

なおメーカーから「○○な場所には設置不可」と明言されていることもありますので、本記事の内容は参考としていただき、設置を検討している家庭用蓄電池の設置条件に従ってください。

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