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「せっかくの新築一戸建てマイホームなんだから広いお庭が欲しいな!」
「でも、敷地の確保が難しい…」
建物が優先ですから、お庭はどうしても小さめになってしまうもの。
しかし小さいお庭でも、工夫次第で広く大きく見せることができるのです!
今回はお庭を広く大きく見せるコツをご紹介します。
目次
小さな庭の面積を広げることはできませんが、見せ方次第では実際よりも奥行きと広さのある大きなお庭になります。
ここでは視線や目の錯覚を利用したテクニックをご紹介しますね。
遠近法にも様々ありますが、最も取り入れやすいのは「遠くのものほど小さく見える」という視覚の原理を利用する方法です。
たとえば手前に背の高い樹木を配置し、奥に進むほど背の低い樹木を植樹します。
すると、樹木の高さから勝手に脳が奥行きを見いだすのです。
また道幅でも同様の錯覚を生み出せます。
たとえば門扉から玄関までの通路を少しずつ細くします。
すると、実際よりも通路が長く見えるのです。
フォーカルポイントとは「視線が集まる点」のことで、シンボルツリーやオーナメント、オブジェ、ししおどし等が該当します。
フォーカルポイントをお庭に点在させることで、空間にメリハリが出て広さを感じさせなくしてくれます。
置きすぎるとかえってゴチャゴチャしてしまうので、2〜3個を目安に配置してください。
緩やかなカーブを描くように道を作ると、歩く距離が長くなるので、最短ルートよりも道が長く感じられます。
また、まっすぐの道より遠近感が強調されることから、お庭全体がより広く見える効果も期待できますよ。
道の両側に遠近法を利用した植栽を配置することで、より立体的で広さのあるお庭に仕上げられます。
道に沿ってタイルを貼るなら、進行方向に向かってまっすぐ伸びるように貼るよりも、柄が斜めに見える様に貼りましょう。
基本的に人は進行方向に視線を向けますが、道の柄が斜めに貼られていると視点があいまいになるため、実際よりも広く見える効果があります。
ヘリンボーンパターンなら柄が一直線にならずおすすめです。
小さな照明を複数配置して、立体感と広さを演出しましょう。
道の両脇や塀、草花、シンボルツリー等をほんのりした灯りで照らせば、温かみのあるおしゃれな雰囲気にもなりますよ。
大きく強い灯りは暗闇を明るく照らしてくれますが、一面を照らすため、のっぺりした印象を与えてしまいます。
お庭を広く見せるには、小さな灯りを複数設置して視線を分散させましょう。
ただし高齢者やお子さんの転倒が気になる場合は、大きく強い灯りで道を照らし、小さな灯りはお庭周辺のみで利用してください。
明るい色は近くに、暗い色は遠くに見えます。
この性質を利用してお庭をさらに広く見せましょう。
たとえば色鮮やかなお花を道の両側に配置し、奥側にくすんだ色合いの草を配置するだけで奥行きが強調されますよ。
傾斜があると、目の錯覚から前方の空間により広さを感じられます。
表面積も若干増えるため、少しですが本当に庭面積も増えます。
室内から見える場所に傾斜を作るのがおすすめ。
窓の外から見える景色に奥行きが感じられますよ。
ドッグランに傾斜を設けるのも良いでしょう。
傾斜が強すぎると圧迫感が増してしまいますので、ほどほどにするのがポイントです。
日本の住宅事情では、理想の庭面積を確保するのは難しいですよね。
ですが小さいお庭でも工夫次第で大きく見せることはできます。
今回ご紹介したコツを上手に利用して、お庭を広がりのあるのびやかな空間を作りましょう。