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平屋を建てる際にはどのような間取りにすれば良いのでしょうか?
平屋は自由度が高いぶん、設計力が問われる家でもあります。
そこで今回は、基本的な平屋の間取りプランをご紹介します。
建ててから「こんな間取りにすればよかったかも…」と後悔しないためにも、
この記事で最低限の知識を身につけてください。
●平屋の間取りプランは大きく4種類
バラエティ豊かな平屋ですが、基本の間取りプランは大きく4種類に分けられます。
各間取りプランの特徴を踏まえてメリット・デメリットを確認しましょう。
✓I型(長方形)
▶特徴
南側にリビングやダイニングを、北側に寝室や子供部屋などを配置することが多い間取りタイプです。
「家族みんながくつろぐ空間」と「各自の個室」で空間の使い分けがハッキリしているのが特徴です。
▶メリット
シンプルな構造なのでコスト面で優れています。
南側に大きな窓を取り付ければ、部屋の中まで明るい住まいに。
庭に面した部屋からは全体が見渡せるので、子どもやペットを遊ばせてリビングからその様子を見守れることも大きなメリットですね。
▶デメリット
シンプル故に単調になりがちなので、個性を出すなら外観やエクステリアのデザインを検討しましょう。
✓L型
▶特徴
庭を挟んで部屋を配置できるので、採光性と眺望に優れた間取りです。
2階建てでは実現が難しく、平屋ならではの間取りと言えます。
部屋と地続きで庭を配置できるので空間の広がりも感じられますよ。
▶メリット
庭と一体した家になるためデザイン性に優れゆったりした時間を感じやすい間取りです。
それぞれの部屋の奥まで日光が届き風通しもよくできます。
庭に面した部屋の前に縁側を配置すればL型である特徴を生かして部屋から部屋への行き来が簡単になります。
生活配線を短縮できる優れた間取りです。
▶デメリット
構造がやや複雑なので、I型と比べてコストがかかります。
✓コの字型
▶特徴
コ型に部屋が並び、間には中庭などが収まる間取りです。
中庭から日光と風が入るので、どの部屋も明るく風通しよくなります。
▶メリット
中庭部分が部屋と一体化して見えるので、実際の部屋よりも広く感じられます。
外部から見られるスペースが少ないことから、住宅街でもプライバシーを確保しやすい造りです。
コ型の特徴を生かして、庭を挟んで「来客用」「プライベートや家族用」と用途を分けられるメリットもあります。
自宅で教室を開くなど、便利に使えそうですね。
▶デメリット
I型やL型に比べてさらにコストアップします。
日光と風が中心から入るぶん、夏は暑く冬は寒くなるかもしれません。
建築前に、デメリットをカバーできないかハウスメーカーに相談することをおすすめします。
中庭を設けるために部屋のスペースが狭くなることもデメリットになるでしょう。
✓ロの字型
▶特徴
家の中心に中庭がある間取りです。
外部から見られることなく外に出られるので、ペットの遊び場や子どもの水遊びに最適です。
▶メリット
中庭から日光と風が入りますので、昼間でも暗い部屋になりにくく、快適に過ごせます。
中庭からの採光だけで暮らせるなら、外側の窓を小さくして防犯面の強化やプライバシーの確保にも役立ちそうです。
子どもが道路に飛び出すこともないので事故を防げます。
デザイン性が高いことも特筆すべき点でしょう。
ヨーロッパではよく見かけますが、日本ではまだまだ珍しいタイプの間取りです。
自信を持ってお客様を招待できますね。
▶デメリット
中庭にある程度の広さがないと、物寂しい空間になってしまうかもしれません。
コストは間取りタイプ中、最も高額になります。
庭の手入れを怠ると雑草や虫が入りやすいことも気をつけたいポイントです。
●まとめ
平屋の間取りは大きく4種類です。
どの間取りが最適かは家族構成や土地の広さなどによって変わります。
それぞれのメリットとデメリットを参考に、快適に暮らせる家づくりにお役立てください。