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共働き夫婦が住宅を購入する際、ローンの組み方は慎重に選びたいものです。特に、「ペアローン」と「単独ローン」 のどちらを選ぶかによって、住宅購入後の負担や将来のライフプランが大きく変わります。
本記事では、それぞれのメリット・デメリットを比較し、どちらがよりお得なのかを詳しく解説します。
目次
ペアローンとは、夫婦それぞれが住宅ローンを契約し、2本のローンを組む方法 です。
例えば、夫が3000万円、妻が2000万円のローンを契約し、合計5000万円の住宅を購入するといった形になります。
✅ 借入可能額が増える
夫婦それぞれの収入を合算してローンを組めるため、単独ローンよりも高額な住宅を購入できる可能性が高まります。
✅ 住宅ローン控除を夫婦それぞれ受けられる
住宅ローン控除は1人あたり最大40万円(2024年現在)受けられるため、夫婦で2倍の控除が適用されるケースも。
✅ 将来のリスクを分散できる
どちらかが病気や転職で収入が減っても、片方のローンが継続できるため、家計の負担が分散されます。
❌ 手数料や諸費用が2倍かかる
ローン契約が2本になるため、保証料や事務手数料、団信保険の費用が2倍発生します。
❌ 夫婦どちらかが退職すると負担が大きい
例えば、妻が出産を機に退職した場合、片方の収入だけで2本のローンを返済する必要があるため、家計に大きな負担がかかります。
単独ローンとは、夫婦のどちらか一方が住宅ローンを組む方法 です。
例えば、夫の名義で4000万円のローンを契約し、妻は返済には関与しないといったケースです。
✅ 手数料や諸費用が抑えられる
ペアローンとは異なり、ローン契約は1本だけなので、保証料や手数料などの諸費用を節約できます。
✅ 配偶者の収入が変わっても影響が少ない
例えば、妻が育休や転職をして収入が減っても、そもそもローンの契約者ではないため、家計の見直しがしやすいです。
✅ 団信保険の保障がシンプル
単独ローンでは、契約者が死亡・高度障害になった場合に残りのローンが免除されるため、負担が軽減されます。
❌ 借入可能額が少なくなる
単独ローンでは1人の収入のみで審査されるため、借入可能額がペアローンより低くなる可能性があります。
❌ 住宅ローン控除の恩恵が少ない
住宅ローン控除は契約者のみ適用されるため、ペアローンと比べると控除額が半減する可能性があります。
共働きで安定した収入がある → ペアローンが有利
どちらかの収入に依存する可能性がある → 単独ローンが安心
「より広い家が欲しい」「将来の資産価値を考えて立地にこだわりたい」などの場合は、ペアローンのほうが借入可能額を増やしやすいです。
「手続きの手間を減らしたい」「余計な諸費用を抑えたい」といった場合は、単独ローンのほうが管理が簡単です。
共働き夫婦が住宅ローンを選ぶ際は、「ペアローン」と「単独ローン」のどちらを選ぶかが重要です。
ペアローンは、借入可能額を増やせる&住宅ローン控除の恩恵が大きいが、諸費用が2倍になるデメリットも。
単独ローンは、手続きがシンプルで管理しやすいが、借入可能額が少なくなる可能性がある。
夫婦の収入バランスやライフプランに合わせて、最適な住宅ローンを選びましょう。