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住宅購入はほとんどの人が一生に一度、額で考えても大きなものになるのでじっくり慎重に決めたいところですよね。
そのようなものなので、もちろん疑問や質問というのは皆様あると思います。
ということもあり!
今回からは数回にわたって「住宅購入におけるお金のこと」でよくあるQ&Aについてお話します。
まず今回は、
「頭金はどれくらい用意すればいいの?」というご質問です。
こちらは目安の話になってきてしまいますが、
一般的によく言われるのが「物件価格の2割」です。
この数字の根拠となるのが2013年度のフラット35(住宅ローン)を利用した人の内容で、
物件価格(土地購入費も含む)の平均額が3040万円で、そのうち自己資金の分が654万円でした。
この自己資金の額は物件価格の21.5%というところから「頭金は2割」の数字が出てきているのです。
しかし、この額を貯蓄の目標とすればよいとも限りません。
というのも、住宅購入には物件価格とは別に諸経費があるからです。売買等の契約に必要な印紙代、登記時に発生する手数料や税金、ローンの保証料や保険料、その他、引っ越し代や家具、家電の購入など、新築で物件価格の3~7%は別途見ておくべきでしょう。
また、住宅購入後に手持ちの貯蓄がゼロでは、日々の生活が不安となります。不測の事態(家族の病気、事故、収入ダウンなど)に備えるためにも、生活費の半年分は残しておきたいところです。
とは言え、「頭金2割」は、それだけ用意できれば返済可能な住宅ローンを組めるだろうという、ひとつの目安に過ぎません。
逆に、頭金が2割に満たなくても、十分ローンが返済できるのであれば、それにこだわる必要はないと言えます。ただし、大きな負債を背負うことに変わりはありません。家計リスクを抑えるためにも、少なくとも「1割」以上は用意したいところです。
長期の住宅ローンが組めない、子どもが多く教育資金がかなり必要になりそうなど、家庭によって状況はさまざまなので、十分返済が可能な額から資金計画を考え、その上で、準備すべき頭金を割り出しましょう。